葬儀の豆知識③(変わりゆく葬儀の形)

冠婚葬祭は地域の慣習が根強いものと思う方も多いと思いますがそのスタイルは年々変わり続けています。今回は変わりゆく葬儀の形をお伝えします。

 

今の結婚式スタイルは帝国ホテルが作ったと言われております。入場演出・ケーキ・両親への感謝の挨拶などでは定番の流れですが、地域の風習が根強かった時は、本人たちの意向より仲人や両親同士が流れや出席者を決めていました。しかし今では富士地区でも仲人制度も無くなり、中身は新郎新婦の意向で決めています。

お葬式も地域の風習は無くなっているのが現実です。昔は大渕地区では地域の方が葬儀でお餅をついたりと富士市内でも山沿いと海沿いで内容が様々でした。当時は自宅葬や公会堂で葬儀を行い、地域の方が主導で運営しておりました。しかし平成になって葬儀会舘になってからは、地域色が薄まり葬儀社が主導になります。すると食事は「炊出しから懐石料理」へ、返礼品は「地元品から葬儀社商品」へ、徐々に変化していきました。この流れは全国的なものであり、今の葬儀は平成スタイルの葬儀と言われています。葬儀における流れや商品は葬儀社によって変化しているのです。

では、この先どう変わっていくのか?「葬儀社を比較する時代へ」というは先月(5月13日号)お伝えしましたが、葬儀社によって葬儀の中身が変わってきます。今の葬儀はお焼香と親族への簡単な挨拶が主な流れになっています。その内容に意味や費用的な価値を感じない方が増えているのが事実です。だからと言って規模を小さくしただけでは内容は変わりません。これからは意味や価値を感じる内容の葬儀が選ばれてきます。

 

これまでは「一般的に…」「通常は…」と無難な流れで、どの家族も同じ内容や流れを提案する葬儀ディレクターが多かったのですが、エンディングプランナーが出てきたことで大きな変化が生まれました。結婚式同様にプランナーとは、家族に合った形を考え提案する担当者です。ディレクターとは整える役でプランナーとは亡くなった方がどの様な人生を歩んできたのかをふまえて、家族にとって最適なお別れの形を提案する役です。葬儀の中身はお寺様のお経で、後は座席準備と焼香案内がメインと捉えるのでは無く、大切なお経と共にご家族にとってどの様なお別れの時間が良いのか考えます。葬儀のもつ「生前の縁に対する感謝」「繋がりの継承」「故人との精神的な決別」「思い出を振り返って幸せの時間を再認識」など「人」にフォーカスすることで葬儀の本当の価値や意味を形します。葬儀という場で最後にして差し上げられることは?最後にどんなことを思い出し送り出すのがよいのか?それを感じ取り形にすることで家族ごとに違った葬儀に自然と変わっていきます。これからの時代は「個」に移っていきます。人と人との繋がりが希薄になる時代だからこそ、「体裁」よりもっと「人」にフォーカスしなければなりません。葬儀も人が携わることで想いが形になる葬儀になります。そこから葬儀社選びも会館の場所や大きさでは無く、どんなコンセプトで葬儀を執り行う会社なのか?どんなプランナーがいるのか?で選ばれるようになります。エンディングプランナーが増えることで葬儀の意味と価値が感じられるようになるはずです。

 

 

人にフォーカスする葬儀として、実際にかぐやの里メモリーホール富士が行った葬儀の実例

・バラが好きだった故人様にバラをポイントにした生花祭壇

・故人の為にお孫さんが生演奏をプレゼント

・太鼓保存会の教え子がご出棺前に故人とその家族に最後の雄姿を披露

・お花入れの儀を火葬場ロビーではなく式場で行いゆっくりお別れ

 

故人との思い出は人それぞれです。だからこそ、最後にして差し上げることや、かける言葉も違います。エンディングプランナーは、その思いを感じて形にしているだけです。特別な演出をするのでは無く、家族にとって大事なことをご提案しております。共に人生を歩んできた方とのお別れだからこそ100名いれば100通りのお別れになることは、ごく自然なことだと思っております。