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御前を仏壇に供えるために知っておきたいこと

家族が亡くなってからは非日常のことが多くなり、余裕もなく毎日が過ぎていきます。少しだけ日常に戻れたと思ったら、もう一周忌だという方も多いのではないでしょうか。

今回は自宅で一周忌のお膳を用意するためにはどうしたらいいのか、一周忌の意味やお膳の仕立て方、また、お膳の内容についてお伝えします。一周忌のお膳で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

一周忌とは

四十九日法要が終わり、次の法要は一周忌という方がほとんどではないでしょうか。本来は百か日忌法要を行うのですが、最近では多忙な現代の時流でこの法要は行われないこともあるようです。

一周忌というのは亡くなった日の一年後に執り行われる法要のことです。ここで混同しがちなのが一周忌と一回忌の違いです。一回忌は亡くなった命日のことを指すため、お葬式が一回忌法要となります。似ているような言葉ですが、意味が違うため、覚えておくといいでしょう。

そして一周忌は亡くなった方を偲ぶ意味で法要が行われるのが一般的です。この一周忌が終わると「喪が明ける」とされています。

■一周忌のお膳

一周忌を行うために用意するものの1つが故人のためのお膳です。これは故人に召し上がって頂く意味が含まれていて正式の名前は霊供膳(りょうぐぜん)と呼ばれており、「仏膳腕(ぶつぜんわん)」や「供養膳(くようぜん)」とも呼ばれております。もちろん実際に故人様が食べる訳ではありませんが、料理の湯気や香りを召し上がってもらい冥福を祈り供養するという意味合いを持っています。宗派によっては湯気が最高のご馳走だといわれることもあり、一周忌のお膳も故人を偲び、心をこめて用意されることが大切です。

■お膳の内容

では、お膳の内容はどのようなものがふさわしいのでしょうか。ここではお膳の意味について説明いたします。
一周忌のお膳には約束事があります。

・一汁三菜である
・備えてはいけない野菜がある
・精進料理にする

日本料理の基本は一汁三菜です。そして、お膳もそのように仕立てます。つまり、ご飯類につゆ物(汁)におかずが三品(三菜)という仕立て方です。

また、野菜ならばどれでもいいという訳ではなく、野菜にも不向きなものがあります。にんにく、ネギ、玉ねぎ、らっきょう、ニラなどは五辛といって匂いが強く、味が強めなので避けたほうが良いでしょう。

さらに、仏教では生き物を殺すことを「殺生(せっしょう)」と呼んで避けていることから、精進料理は牛肉・豚肉・鶏肉をはじめ、魚や卵など、生き物を殺生したものは使用しないこととしております。

では具体的にどのような献立がいいのでしょうか。おすすめする献立を挙げてみます。

■お膳の献立

ここでは献立の一例を挙げてみます。もちろんこの通りに作らなくてはいけない訳ではないので、お膳の献立のヒントにしてください。

・ご飯
白米や季節の炊き込みご飯(栗ご飯 山菜ご飯 など)
・汁物
味噌汁かお吸い物
・漬物
ぬか漬け たくあん しば漬け 野菜の浅漬け など
・おかず 1
きんぴら ごま和え 白和え など
・おかず 2
野菜の煮物 がんもどきや厚揚げの煮物 など

その他、故人様が好きだった料理等を手作りし、お供えすると良いでしょう。

■お膳の食器の用意

お料理を盛り付けるためには専用のお膳を用意することをおすすめします。もちろん、普通のお皿でも構いませんが、宗派ごとに盛り付ける位置が違うことや、一周忌は人の目にとまることも多いので見た目にもよい専用食器をご用意されるのがよいでしょう。

仏壇に供える専用食器を仏飯器(ぶっぱんき)といい、仏具屋やネットで購入することができます。値段は3,000円くらいから用意されています。

仏飯器の材質はさまざまです。主流は、やはり軽くて手入れがしやすく、なおかつ安価であるプラスチック製でしょう。そのほかに、温かみが感じられる木製や高級感のある漆塗りなどもあります。

ただし、漆器は木で作られているものが多く、高温や乾燥に弱い素材ですので、熱いままの料理をすぐに入れてしまうと漆器を傷めてしまう恐れがあります。また、漆器を洗う際にも強く擦らずに優しく洗うなど、丁寧に取り扱うことが必要です。

仏飯器の色について、多くの宗派では色などに指定はありませんがいくつかの宗派では色の指定もあるため、故人の宗派によって購入するようにしてください。

・黒  浄土真宗本願寺派
・金  真宗 大谷派
・朱色 日蓮宗

なお、浄土真宗では阿弥陀仏の導きによって確実に往生を遂げ再び戻ってくるという「即特往生(そくとくおうじょう)」の教えにより、「あの世に旅立った故人が無事に極楽にたどり着けるように」と願うお膳を準備する考えはありません。

どの仏飯器にも5つのお椀がついており、それぞれに名称がついており入れるものが決まっています。
まず、1つ目がご飯を盛るための「飯椀(めしわん)」です。
2つ目が味噌汁やお吸い物を入れる「汁椀(しるわん)」です。
3つ目が煮物や和え物のための「平椀(ひらわん)」です。
4つ目が香の物(漬物)を乗せるための「高杯(たかつき)」です。ちなみに、「杯(つき)」とはお椀より浅く皿よりも深い食器のことで、高杯には高めの高台(こうだい)が付いています。
最後の5つ目が和え物や煮豆を盛るための「壺椀(つぼわん)」です。

これら5つのお椀の大きさは、普段使いの食器よりひと回り小さいサイズです。主流の大きさは5寸(15cm)から9寸(27cm)のものが売られております。ご自宅の仏壇の大きさに合わせて、仏飯器の大きさを決める必要があります。あまりに大きい仏飯器を購入し、いざお膳するといった時に、仏壇に入らないといったことがないように注意して購入しましょう。

小さいお椀に盛り付けるのは難しいですが、材料の切り方を工夫して調理することで見た目もよくなります。

膳の仕方を宗派ごとに解説

お椀に料理を盛り付けたら次はその配膳に気をつけなくてはなりません。宗教ごとに配膳の場所が違うため、宗派の配膳方法を参考にして行うようにしましょう。

また、全ての宗派に共通することはお箸の位置です、故人から見て一番手前で飯椀と汁椀の間に置くようにしましょう。
今後の法要の際も配膳の位置はいつも同じにしなくてはならないため覚えておく必要があります。写真などで残しておくと、配膳の位置とともに献立も記録することができるため、便利です。

●浄土宗

左前:飯椀 右前:汁椀 中央:高杯 左奥:壺椀 右奥:平椀

●臨済宗 曹洞宗

左前:飯椀 右前:汁椀 中央:壺椀 左奥:平椀 右奥:高杯

●天台宗 真言宗 小笠原流日蓮宗

左前:飯椀 右前:汁椀 中央:高杯 左奥:平椀 右奥:壺椀

 

膳をお供えするのはいつ?

配膳もでき上がり、お膳の仕立てが終わったらいつ仏壇にお供えするのがいいのでしょうか。

これは一周忌法要をどこで行うかによっても変わってきます。一周忌は主に2カ所で行うことが考えられます。ここではどこで一周忌にやるかによって、お膳を出すタイミングが違うことをお伝えします。

■自宅で行う場合

一周忌を自宅で行う場合、お寺の住職が法要を始める前には仏壇にお供えしておかなければなりません。ただし、あまりにも早く用意してしまうと、せっかくの湯気や香りがなくなってしまいます。そうならないためにも直前に配膳するのが望ましいです。

ただ、実際来客などで慌ただしい中で直前に用意するのはとても大変です。お椀に蓋などをしてできるだけ冷めない状態にしておくなど工夫されるといいでしょう。

そして、法要の直前に蓋を取ります。多少冷えてしまっても大丈夫です。大切なのは亡くなった人を偲ぶ気持ちです。

■お寺で行う場合

お寺で一周忌法要をお願いする方も多いのではないでしょうか。その場合は場所を移して会食をするのが一般的です。

会食会場でお膳をお供えする場合は家族が食事をする前、故人の写真あるいは位牌がある場合はその前に、ない場合でも故人のお席に対して最初にお供えをします。最初にお供えをすること、これも故人のための一周忌法要であることを忘れないようにしましょう。

また、会食会場では有料でお膳の準備をしていただける場合もあります。どのような選択が1番よいかご家族でよくご相談ください。

■お膳はいつ下げたらいいの?

湯気がなくなったら、あるいはご飯が固まる前や料理が冷たくなったら、などそれぞれのタイミングで下げて構いません。下げたお膳は自分たちで食べても構わないので、料理が傷まないうちに下げることも大切です

お膳を下げる時には、写真または位牌がある場合は、これらに手を合わせて、ない場合にはお膳に手を合わせて「お下げします」と一言伝えます。

また、地域によっては、下げたお膳は「おさがり」として家族で残さずに食べることによって故人の供養になるとしているところもあります。

まとめ

今回は一周忌法要のためのお膳についてさまざまな知識をお届けしてきました。法要は一周忌のあとも続きますので、お膳の写真を撮っておくなど、記録をしておくと次の法要の役に立ちます。
故人への思いが法要を行うことによって伝わっているはずです。お膳を仕立てることは大変ですが、その気持ちもきっと伝わっているのではないでしょうか。

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