葬儀の参列にはマナーが重要!?

スムーズに参列するにはどうすればよいのか

故人を見送る大切な儀式であるお葬式。お葬式に参列する場合、大きな悲しみの中にいる遺族に寄り添い、できるだけ丁寧に弔意を示したいものです。しかし、お葬式のマナーは宗教・宗派や地域によっても異なるため、参列に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

お葬式へスムーズに参列するためにも、宗派ごとの焼香の違いからお葬式に参列できない時の対処法まで、正しいマナーを学びましょう。この記事では、お葬式に参列する方が知っておきたい基本的なマナーや注意点について紹介します。

お葬式に参列する側のマナー

葬儀・告別式に参列する際はマナーを押さえて行動しましょう。特にお葬式は、遺族はナーバスな状態にありますので、失礼のないよう心掛けることが重要です。スムーズに参列するために知っておきたいさまざまなマナーを紹介します。

服装のマナー

現在のお葬式では、遺族も会葬者も喪服を着用するのが一般的です。ただし、正式礼装は喪主や遺族の方の装いなので、一般会葬者として参列する場は、正式礼装より格下の準礼装や略礼装の装いにしましょう。女性は黒のシンプルなアンサンブルやスーツ、男性はブラックスーツかダークスーツなどがよいでしょう。

香典のマナー

香典は、相手の宗教に合わせた不祝儀袋に包んで持っていきます。水引の結び方は、ほどけない結び切りを使います。

表書きは、仏式では「御香典」「御香料」、相手の宗教がわからないときは「御霊前」としましょう。通夜と葬儀・告別式の両方に参列する場合は、通夜のときに香典を渡します。

香典についてまとめた記事がありますので、参考にしてください。

仏式のお葬式に参列する場合は、数珠が必要になります。数珠は、宗派によって様々な色や形がありますが、ご自分の宗派に合わせたものでかまいません。

お葬式中は左手首にかけておき、焼香など歩く必要があるときには、房を下にして左手で持つのが正しい作法です。焼香の際には、基本的には合掌し、親指と人差し指の間に数珠をかけます。

焼香のマナー

仏式葬儀の参列者は焼香をします。焼香は「右手の指先で抹香をつまみ、額に掲げてから香炉にくべる」という流れが一般的ですが、宗派によって焼香の回数や方法は異なるため注意しましょう

例えば、天台宗の焼香回数は1回または3回、真言宗では3回です。臨済宗では「つまんだ抹香を額に掲げずそのまま香炉にくべる」という特徴があります。参列する前には、お葬式の宗派を確認しましょう。

参列者が多いお葬式の場合、宗派に関わらず「焼香は1回で済ませてください」と言われるケースもあります。案内があった場合は、係員の案内に従います

遺族への声掛けマナー

大きな悲しみの中にいる遺族への声掛けには配慮が必要です。一般的なお悔やみの言葉としては「この度はご愁傷様でございます」「心からお悔やみ申し上げます」などがあります。

遺族へ声掛けをする際には「忌み言葉」に注意しましょう。死を連想させるため「たびたび」「くれぐれも」など同じ単語を繰り返す言葉は避けます。

「死亡した」「生きていたときは」など直接的な表現もマナー違反です。その他にも「四」や「九」などは「忌み数字」と呼ばれ、不吉なため避けるべき数字と言われています。

葬儀に参列する際に必要な準備

お葬式の連絡は急なことがほとんどです。参列することになった場合に何を準備しておくと良いのかをご紹介します。マナーを守った服装で、遺族に失礼のないようにしっかり確認してから向かうようにしましょう。

葬儀の参列にふさわしい身だしなみ

お葬式にふさわしい服装で参列するのがマナーです。用意できるのであれば男女ともに喪服での参列が望ましいでしょう。

男性は喪服かブラックスーツを着用し、シャツは白のもの、ネクタイやベルト、靴下といった小物は黒のものを選びます。ビジネススーツは喪服と比べると光沢があり黒の色も少し異なるため、お葬式の場にはふさわしくないとされています。

女性は黒のワンピースやアンサンブルを着用するのが一般的です。袖がなかったりスカートが短かったりと肌の露出が多い服装は避けた方が良いでしょう。靴や鞄は光沢のない黒のものを選び、エナメル素材や革製品のものは選ばないようにしましょう。

新札でないお札

香典袋と現金を用意することになりますが、相場通りの金額を入れさえすれば良いというわけではありません。香典に関しては知識として知っておきたいマナーがいくつかあります。

結婚式のご祝儀では新札を使いますが、香典袋に入れるお札は新札ではないものを使います。故人にお供えするものなので、きれいなものを包みたいと思われるかもしれません。しかしあまりに汚いお札でない限りは、適度に使用感のあるお札を使うのが良いとされています。

長期間保存できるお菓子

故人と親しい関係にあればお供え物を持って行くこともあるでしょう。お供え物は線香や花以外にお菓子もよく選ばれます。

後々お下がりとしても分けやすいように日持ちのするものがおすすめです。クッキーやマドレーヌなど小分けになっているものが喜ばれることが多いです。お供え物としてお菓子を持って行くときは、のしをかけるのを忘れないようにしましょう。

地域によっては通夜見舞いやお淋し見舞いといった風習でお菓子を持って行くこともあります。故人ではなく、お葬式で長い時間を過ごす遺族のために用意するものです。

その場では食べ切れないことも多いので、お供え物と同じように長期間保存できるものを選んでください。この場合はお供え物と区別するために、のしをかけないのが一般的です。

いずれのケースでも遺族に配慮した商品選びを心がけましょう。故人が生前好んでいたお菓子を持って行くというのもいいでしょう。

葬儀にスムーズに参列するには?

お葬式に参列したことがなかったり、小さい頃以来で記憶がなかったりという場合もあるでしょう。準備するものや流れなど知っておきたい知識はいくつかあります。スムーズに参列するためにはどうすれば良いのかをご紹介します。

①お葬式の参列の流れについて事前に調べておく

お葬式に参列した経験が少ないと、そもそもの流れが分からないこともあるでしょう。そこで事前に流れについて調べておくことをおすすめします。

通夜式は文字通り夜に行われますが、お葬式は日中に行われます。会場に到着すると受付を行い、席に座って僧侶の到着を待ちます。

弔辞が行われ、読経と焼香、僧侶の退場の後、弔電が読み上げられ、棺に花を納めてお別れをして、喪主の挨拶で閉式となります。棺を霊柩車まで運んだら出棺、火葬場での火葬という流れが一般的です。

お葬式の参列をまとめた動画をチェックする

流れが分かったところで、「焼香のやり方が分からない」「正しいマナーが知りたい」といった小さなポイントが気になってくるでしょう。

家族や業者に分からないことを質問しておく

この記事や動画で流れやポイントを確認しても、まだ分からないことがある場合もあります。そういった場合は家族や業者に質問してみると良いでしょう。実際の様子は参列したことがある人が良く分かっているはずです。

お葬式の参列時のNG行為⁉

お葬式に参列する際は、失礼のないような身なりや言動をしたいものです。お葬式に参列する方には、声の掛け方や使ってはいけない言葉など、避けるべき行動がいくつかあります。マナーを守って弔意を伝えるためにも、参列時は以下の点に注意しましょう。

遺族との長話

葬儀中の遺族は、悲しみを感じながらも、式を進めるために忙しい状況にあります。故人への気持ちや励ましの言葉を伝えたいという気持ちもわかりますが、葬儀の場で無理にすべてを伝える必要はありません。

葬儀へ参列したことであなたの弔意は十分に伝わります。遺族と親しい場合でも長話は避け、手短にお悔やみの言葉を伝えましょう。

死亡理由を尋ねる

葬儀に参列した際、故人がどうして亡くなったかは気になる部分かもしれません。しかし、遺族の方にとって故人の死はまだ受け入れがたいことでしょう。

最も悲しみを感じている遺族に対して死亡理由を尋ねることは何よりのマナー違反です。思いやりを大切にし、遺族から説明があるまでは直接尋ねることは避け、触れないようにしましょう。

③葬儀に遅刻する

葬儀への遅刻はもちろんマナー違反です。時間と会場はしっかりと確認し、出発前に必ず再度確認しましょう。万が一、葬儀へ遅れてしまい読経が始まっていた場合は、途中で着席するのは控えます。読経が終わってからお詫びをし、焼香をさせてもらいましょう。

時間が遅れたことで受付の方がいなくなっていた場合は、香典は遺族に直接わたすか、霊前に向けて供えます。

④通夜振る舞いを断る

通夜振る舞いは故人を供養するためのものであり、お断りするのは失礼にあたります。たとえ時間がないときでもお断りをせず、箸を付けるだけでもよいので参加しましょう。

葬儀のあとは、遺族の方々も緊張の糸がとぎれ、疲れを感じていることが予想されます。通夜振る舞いで長居をし続けるのも遺族の負担になるため避けましょう。

⑤宗教・宗派を理解していない

宗教・宗派によってお葬式のマナーは異なります。例えば、キリスト教では「死」は縁起の悪いものではありません。そのため「ご愁傷様」などの言葉は使わず「安らかなお眠りをお祈りします」「平安がありますように」などの声掛けをします。

また、同じ仏教でも宗派ごとに作法も違うでしょう。マナーを守って故人への弔意を示すためにも、葬儀の宗教・宗派については必ず確認をしてから参列します

知っておきたい!お葬式の参列に関する基礎知識

亡くなった当日や翌日の夜に行われるのは「通夜式」ですが、通夜の翌日に行われる儀式は「お葬式」や「告別式」と呼ばれます。この2つは何が違うのでしょうか。ここではその解説に加え、お葬式の参列についての基礎知識をご紹介します。

お葬式と告別式の違い

「お葬式」と「告別式」は、別の意味を持っています。お葬式は宗教的な儀式です。仏式では、故人に仏の弟子としての戒律(かいりつ)を与え、浄土へ導く意味が込められています。

一方、告別式は社会的な式典です。死を公示するとともに、世間的な付き合いの中で故人と親交のあった人たちが、最後の別れを告げるものです。お葬式とは異なり、本来宗教的な関わりはありません。

現在ではお葬式の規模よりも内容が重視される傾向にあり、葬儀・告別式を1日で行う「一日葬」やお葬式と告別式を続けて行うなど、簡略化するケースも増えています。故人や遺族の意思を尊重したお葬式・告別式を行うための選択肢が豊富になったというのが、現在の葬儀事情と言えるでしょう。

お葬式の参列と列席の違い

「参列」と「列席」はどちらもお葬式に出席するという意味を持ちます。これらの言葉はお葬式に参加する人の立場によって使い分けます。

「参列」は「お葬式に参列させていただきます」など、お葬式に参加する側が使う言葉です。一方、「列席」は「ご列席いただいた皆様」など、お葬式の参加者に対して使います。自身がお葬式に参加する立場の場合は「参列」、葬儀参加者への挨拶や案内の場合は「列席」と使い分けるとよいでしょう。

お葬式に参列できない場合は?

病気や出張など、やむを得ない事情で告別式に参列できないときは、すぐに弔電かお悔やみの手紙を出しましょう。その際に、欠席する旨とその理由を書きます。

理由は簡単に、「やむを得ない事情で」などでかまいません。長々と理由を書くことはかえって失礼になりますので、注意しましょう。代理で参列できる方がいる場合は、お願いしましょう。

欠席する場合も、弔意を伝えたい場合は、香典や供物、供花などを送ることができます。香典は参列する方に預ける、現金書留で送るなどして届けます。

お葬式に行けない場合の失礼のない対応についての記事がありますので、参考にしてみてください。

会社にお葬式の参列を伝える方法

通夜式は仕事終わりに駆けつけることもできますが、お葬式は日中に行われるため会社を休まなければならない場合もあります。お葬式で会社を休むことになった場合は忌引き休暇にあたるのが一般的です。

お葬式が決まったらまずは上司に連絡をしましょう。連絡する際は基本的にはメールではなく電話で行います。夜間であればメールで報告をしたあと、翌日改めて電話をします。やむを得ない理由ですが仕事を休むため、引継ぎに関する解決策は積極的に提示しましょう。

忌引きで取得できる休暇の日数は故人との関係によります。上司への連絡時には、誰のお葬式に参列するのかを伝えるようにしましょう。休暇日数は勤務先の就業規則によって決まります。三親等以上の親族の場合、忌引き休暇が取れないこともあるので注意が必要です。

まとめ

お葬式に参列した経験がなかったり少なかったりすると、分からないことが多く不安に感じる方も多いでしょう。お葬式の流れやマナーを覚えるだけでも、参列がスムーズになるはずです。
また、お葬式に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、お葬式全般に関する疑問は、「かぐやの里メモリーホール」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

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