霊園の新たなかたち(後編) 称念寺 藤田副住職に聞く 77

前回に引き続き、称念寺副住職・藤田融慈とかぐやの里メモリーホール・中村雄一郎さんとの対談の後編。アクセスや費用などユーザビリティに優れた新型霊園について、今後の展望や藤田副住職の想いを聞いた。
前編からの続き

新しいお寺の形
藤田 『富士市まちなか霊園ザ・ガーデン富士』のある称念寺の隣は、富士市立第一保育園です。この保育園の土地は元々が称念寺の参道でした。戦後にこれからの地域発展に寄与したいと富士市に譲渡して保育園が建てられました。それでお寺の敷地は小さくなってしまいましたが、子供たちが毎日楽しく過ごしている声を聞いていると、とても有意義なことであったと常々感じます。地域のためにそしてみんなのためにというのは先祖譲りです。
中村 富士市の一等地を譲渡したことは素晴らしいですね。この霊園もそうですが、富士市中央町という市役所から車で1分足らずの富士市の中心街にあることは、利用者や参拝者にとって便利ですね。
藤田 お墓や霊園というと郊外というイメージがあると思いますが、これからの高齢化社会を考えるとお参りのしやすさは重要だと考えました。自家用車が無くてもバスやタクシーでも行けることや、中心街でわかりやすいことなど、お墓の利便性はとても大事になります。
中村 富士市まちなか霊園というだけあってとても便利な場所ですね。目の前の小潤井川沿いの桜は今年も素晴らしかったですね。小潤井川の桜並木があり子供たちの元気な声も聞こえる霊園は他には無いですね。さらには費用面も負担が少ないと聞きました。

藤田 墓石を建てる一般墓は数百万かかります。これからの時代は費用面もとても重要であり、費用面から供養先を選ぶ方もいらっしゃいます。『富士市まちなか霊園ザ・ガーデン富士』では納骨堂28万円、樹木葬30万円、永代供養墓は15万円で利用可能です。供養期間もご希望に合わせて短めの7年間から長めの50年間とそれぞれの家族のご希望で選ぶことができます。将来継続して出費が無いように、費用も払い込みで今後の管理費なしです。
中村 費用が明確であることもわかりやすいですね。やはり将来にかけて手間や費用がかからないことは安心に繋がりますね。
藤田 そうですね。将来に亘って誰かの手間になることは避けたいという声を聞いています。本施設は永代供養の料金も入っており将来は責任をもって永代供養に移します。将来に亘って丁寧に供養させていただきます。
中村 至れり尽くせりですね。このようにお寺が管理してくれるのはとても助かります。これが新しいお寺との関わり方かもしれませんね。お寺は寺子屋が存在していたように、元は地域の拠り所であったことを考えると、形を変えて皆が気軽に集まれる場所に進化できそうですね。
藤田 ザ・ガーデン富士のある称念寺には広い客殿があります。ここはお葬式や法要などに限らず、ヨガ教室やバランスボールなど多くの習い事の会場として開放しています。ザ・ガーデン富士がオープンして更に多くの方々に来ていただける場所になれたらと思います。
中村 今後の可能性は更に広がりますね。最後に副住職の想いをお聞かせください。

藤田 一人一人のご縁を大切にしていきます。これまではなかなか変えられなかった仕組みを少しずつわかりやすく変えることで、先祖供養や家族のあり方など、より心が豊かになれるようになればと思っています。新しくオープンしたザ・ガーデン富士も2か月足らずで既に数十名の申し込みがあり、お寺では異例のスピードで成約となっています。安くて近くて便利な場所として、多くの方が集う場所にしていきたいです。
中村 より詳しく知りたい方は電話でのお問い合わせや内覧会にお越しください。今回は藤田副住職ありがとうございました。