終活の豆知識㉔(葬儀における感染症の影響と対策)
お葬式における感染症の影響と対策
日々、感染の影響は、お葬式にも大きな影響を与えています。感染拡大する中、様々な業種で自粛が広がる中、お葬式でもクラスター発生のリスクが懸念されています。今月は、感染拡大する地域のデータも用いて、お葬式への影響と対策を考えます。
全国葬儀社アンケートに基づいて、お葬式を行なう家族ができる対策と、葬祭業者が行なう対策について紹介します。
【家族ができる対策】
家族ができる主な感染予防対策を2つ紹介します。
①家族葬や密葬を選ぶ
家族葬や密葬とすることで、お葬式に集まる人数を調整します。
全国の葬儀社でも、「前回は一般葬をあげたお客様が、感染症を懸念して今回は家族葬を選んだ」「参列者を呼ぶ範囲について相談された」といった声が挙がっています。
かぐやの里メモリーホール富士でも、都内など遠方の親族には参列をお断りしたというケースがございました。人をお呼びするリスクを懸念する方が増えております。
②後日葬でご一般の方に案内する
現状では呼ぶ方も呼ばれる方も不安があります。半年後か1年後か小康状態になってから後日葬(お別れ会や法要など)で、多くの方の参列をご案内することができます。ここ数年で、家族葬(親しい方のみ)➡お別れ会(その他一般全員)という、二段階方式のお別れが増えていました。仕事関係の案内であればホテルでのお別れ会。親しい方や親族関係の案内であれば、一周忌など法要でのお別れ会。このタイミングで二段階方式は全国的に増えると予想されます。お葬式の参列をしない分だけ、読経だけでなく、故人を偲ぶ内容として、これまでとは違ったお別れ会や法要が求められるでしょう。既にかぐやの里メモリーホールでもお別れ会の予約が入るなど、気持ちの部分を汲み取ることも大切と考えます。
【葬儀社が行う対策】
葬儀場における感染予防対策を3つ紹介します。
①予防及び感染防止対策です。「葬儀式や食事の席間隔を広げる」「アルコール消毒液を設置する」「施設内消毒」など、葬儀ホールの対策が求められます。かぐやの里メモリーホール富士では、既に実施しております。
②式前後はもちろん式中も「マスク着用を案内する」ことです。
お葬式でマスク着用することはマナー違反ではありません。しかし、実際の現場では取るべき否か迷われる方も多い為に、葬儀社側からアナウンスするところが増えました。かぐやの里メモリーホール富士では、訃報連絡書にも「参列の方々には感染予防のためマスクの着用を推奨しています」と記載しております。
③食事(祓いの席)の形式変更です。
通夜式後に振る舞われる食事は、ビュッフェ形式が一般的ですが、菜箸やトングが必要となるため、接触感染のリスクが高まり、配膳係が全て取り分けるようにしたり、お弁当に切り替えるなど「取り分け済み」の状態で料理が行き渡る形式に変更できるようしております。かぐやの里メモリーホール富士では、この度通夜後持ち帰りメニューを作り対応することにしました。形式が変わってもおもてなしを大切します。
この非常事態で「人が一堂に会すること」の自粛を促していることから、お葬式を開くこと自体に不安を抱く人も大勢いらっしゃいます。 葬儀は、急に発生していつ営むことになるのか時期が予測できません。 一方、故人とのお別れの場面は一度機会を失うとやり直しができないので、故人を悔いなく見送るためにも、喪主や家族の心情を抜きに考えることはできません。 この状態の中、如何にお葬式を行うかと思います。かぐやの里メモリーホール富士では、この状況下で臨機応変に対応できるよう内容やプランを増やし、適切な案内をできる体制を整えました。今般の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、葬儀スタッフはお客様への感染予防を第一に考え、葬儀の正しい知識と情報をお伝えすると共に、感染予防対策に万全を期する所存です。