終活の豆知識⑳(冬場のお葬式注意点)
冬場はお葬式までの日程が延びると、よく耳にすることがあると思います。お葬式までの日程が延びる理由や、延びることでのリスクや注意点など、かぐやの里メモリーホール富士の終活カウンセラーの中村雄一郎さんに聞いた。
冬場は死亡人口が増加
厚生労働省の人口動態統計によると、平成29年の場合、年間死亡者数の約3割が、12月~2月に集中している。冬場は実際に亡くなる方が多い。更には、温暖な地域の方が、その傾向が強く、寒冷地では季節の差が少ない。静岡県は冬場に死亡者数が増加する地域に入っています。
お葬式の日程が延びる理由
大きな理由として、『①火葬場が混む』『②寺院の日程が取れない』『③葬儀社の都合が付かない』が挙げられます。
①火葬場が混む
多くの方は10時~13時の火葬炉を希望します。葬儀告別式を執り行って火葬場に行く場合、朝9時や夕方に近い15時は選ぶ場合が少ないです。実は、常に空きが無いというわけではなく、希望する時間帯が埋まっているので、次の日などに変えることが多いことから、日程が延びるのです。実際に混み合う冬場でも、9時や15時の火葬炉は空いているケースはあります。よって、直葬などはあまり左右されることは少ないです。
②寺院の日程が取れない
菩提寺がある方は、お葬式を菩提寺に依頼しなければなりません。その場合、既に菩提寺が別のお葬式や法事が入っている場合は、日にちを変えなければなりません。お葬式が増えればそれだけ法事も増えることから、寺院も冬場は繁忙期となっております。
③葬儀社の都合
葬儀ホールの空き状況もありますが、人員的な理由が大きいです。複数会館を所有する葬儀社は、常に全ての会館をフル稼働できるスタッフが揃っていない場合があります。ホールが空いていても、スタッフがいないことから受けられないなど、お葬式の断りをする葬儀社もあります。
お葬式の日程が延びることでのリスク
大きなリスクは、『①費用がかさむ』『②お身体の状態が変わる』が挙げられます。
①費用がかさむ
日程が延びることで、ドライアイスが追加されたり、霊安室の利用料が増えたりします。これらは日数と共に変動します。
それ以上に注意したいことは、希望するサイズのホールが空いていない場合に、別の大きいホールに変更した場合です。それは葬儀社の都合で案内されることがありますが、その場合は費用変動に要注意です。大きいホールに変更を促されて、式場料など割引されたりしますが、大きいホールを使うことで、他に祭壇費・生花代の増加・その他装飾など、本来必要のない商品が増える可能性が有ります。葬儀知識が無いとそれらの増減がわからないので注意が必要です。そもそも、想定人数に合っていないホールで行うことで、空席が目立ちますので、やはり大きすぎるホールはお勧めしません。不安な場合は、セカンドオピニオンとしてかぐやの里メモリーホール富士にご相談ください。
②お身体の状態が変わる
ご遺体の変化は個人差がありますので、一概には言えませんが、はやりリスクは増えます。ご自宅で3日間以上安置する場合は『とにかく室温を下げる』『早めに納棺する』をお勧めします。室温が低い状態でドライアイスを処置すれば、お身体全体が冷えて、ドライアイスの効果も持続します。暖房を付けずとにかく室温を低くすることです。更に、納棺することで、箱に入った状態になり更に状態が安定します。1週間以上も待つ場合はエンバーミングを検討するとよいでしょう。
将来的な火葬待ち
死亡人口は日本全体で更に増加し、富士市でも亡くなる方が増加しますので、今以上に日程が延びることが明らかです。各自治体で対策が行われており、ここ数年で、静岡市・裾野市・伊豆の国市など近隣市町村では、火葬場の新設リニューアルなど行われており、火葬時間短縮など稼働率を高める策が講じられています。更に、利便性向上の為に火葬場に併設式場を設けて、市民サービス向上に努める自治体が県内で8つも有ります。将来の多死社会に備えて、富士市と各葬儀社で取り組んでいく必要があると考えております。
突然のご逝去に備えて
後悔しないお葬式を行う為にも、事前に相談をしておくことをお勧めしますが、準備が出来ずにご逝去を迎えてしまう場合もございます。その際は、火葬場の空き状況や安置をどの様にするかなど、早めに確認しなければなりません。かぐやの里メモリーホール富士では、お葬式を依頼するしないに関わらず、リアルタイムの火葬場空き状況確認や、霊安室の利用だけでも対応します。突然のご逝去で直ぐに葬儀社を決められない場合など、確認だけでもご利用ください。
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