終活の豆知識㉓(葬儀屋さんの制度について)

葬儀屋さんの積立や会員の制度について聞いたことがある方は多いと思います。既に何かしらの登録をしている方もいらっしゃると思います。実は、既に登録している方の約60%は、その登録内容をよく知らない(把握していない)と回答しております。葬儀屋さんの制度について、かぐやの里メモリーホール富士の中村雄一郎さんに聞いた。

 

【葬儀社のタイプ】

まずは葬儀社のタイプから解説します。大きくわけて3種類に分類されます。

専門葬儀社

全国で最も数が多いのが専門葬儀社です。かぐやの里メモリーホール富士の様に、葬儀のサービス提供を専門で行っている会社です。一般葬や家族葬など、タイプ別でお葬式を選ぶ場合は最も適しております。数が多く競争も激しいので、料金やサービスが良心的になる傾向があり、基本的には積立制度では無く会員登録制度であり、その内容は各社で違います。

②互助会

互助会とは、冠婚葬祭でかかる費用のために月会費を積立てて、その積立てから費用に充当する仕組みで運営されています。しかし、あくまで営利団体であり、会員の拡大をすることで積立て資金を集め、その資金で立派な結婚式場・葬祭ホール・ホテルなどを建てて運営しています。設備が充実していることから、費用は比較的高めになることが多いです。

③農協や生協などの組合事業

組合事業は、互助会と制度が似ており、事前から積立てや預け金があります。その費用で立派な式場など設備投資しており、その分だけ費用に反映されていることがあります。

なかなかどこの葬儀屋さんがどのタイプなのかわからないことがありますが、わかりやすい基準として積立が有る(互助会や組合)か無い(専門葬儀社)で区別ができます。

 

【お葬式の紹介サイト】

先の他に、主にインターネットの紹介サイトなど、提携している複数の葬儀屋さんの中から条件に合ったところを紹介する会社があります。全く情報が無い地域でお葬式の準備をしなければいけない場合など、比較検討するには有効です。しかし、あくまで紹介するだけなので、その葬儀屋さんのサービスの質まで責任を持つものでは無く、どんな葬儀屋さんを紹介されるか不明な点があります。

 

【積立金の注意点】

積立金で葬儀代のほとんどカバーできると思っている方が多いことから、訴訟やトラブルになり、解約を求めるケースが多くなってきているようです。会社ごと若干異なりますが、積立制度の特長は次の通りです。

①葬儀を行えるのが互助会や組合の斎場に限られるケースが多い。

②積立金で費用を全額賄えることはほとんどない。