葬儀の豆知識①(年々増加する家族葬とは)
年々増加する家族葬とは?
富士市でも増えてきた家族葬
昔は親族や知人友人のみならず、隣近所や町内の方々、そして親族の知人や仕事関係者など故人を直接存じ上げない方も大勢参列をしておりました。
ここ10年で葬儀は大きく変化して、全国的にも既に50%前後が家族葬と言われております。
富士市でも増えている家族葬。
なぜ家族葬が増えているのか?なぜ家族葬が選ばれているのか?特集してみます。
そもそも家族葬って?
家族葬は、身内や親族、ごく親しい友人などを中心に、少人数で行う葬儀です。
従来の密葬とは、限られた人だけで送るという点では同じですが、密葬はお通夜と葬儀・告別式を行った後、日を改めて一般の参列者を招いて行う本葬とセットで行われる葬儀のスタイルです。一方、家族葬はお通夜と葬儀・告別式の2日間で完結する葬儀のスタイルです。
ご近所や親類縁者といった地縁・血縁の希薄化や、「故人の遺志や遺族の思いを反映できる葬儀を行いたい」という、形式にこだわらない方が増えたことで、家族葬は時代の流れとともに、年々増加しています。
亡くなる方の高齢化によって参列が困難になっていることや、故人を直接知らない方の参列に意味を感じないという価値観の変化もあります。家族葬にするか、一般葬にするかと迷っている方のために、ふたつの葬儀の違いと家族葬のメリット・デメリットについてまとめました。
一般葬と比べてどこがいい? 家族葬ならではの3つのメリット
家族葬は、会社関係や近所の方など、一般の方が参列する従来の葬儀にはないメリットが3つあります。
葬儀の内容を比較的自由に決められる
家族葬は、従来の葬儀とほとんど内容は変わりませんが、故人や家族と親しい方だけが参列するため、「こんな家族葬にしてほしい」という故人の遺言や、遺族の「こんな家族葬で送りたい」という希望をかたちにしやすい葬儀のスタイルです。
故人とゆっくりお別れができる
一般葬の場合、家族は故人を失った悲しみの中で葬儀を取り仕切り、参列者の対応に追われ、故人とゆっくりお別れすることができなかったことを悔やむ方も少なくありません。その点、家族葬には身内や親族、親しい友人でお別れするので、ゆっくり故人を偲ぶことができます。
葬儀の準備の時間を減らせる
一般葬では、急なお別れで気持ちの整理がつかないまま、予想される参列者の人数を踏まえて会場や食事を手配し、香典返しなどの準備を整える必要があります。家族にとって、精神的な負担を増すことにもなりかねません。
一方の家族葬は、身内や親族、親しい友人しか参列しないため、準備にかかる時間が格段に減ります。周囲に気を遣うことなく、故人のことを考えて葬儀当日を迎えられる点は、大きなメリットです。
良いことばかりではない? 家族葬のデメリット
家族葬ならではのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
家族葬は、一般葬に比べて参列者が少ないため、葬儀の費用が抑えられると考える方が多くいます。しかし、参列者が限られているため、一般葬より香典の総額が減り、葬儀費用を賄えない場合があることに注意を払う必要があります。
また、呼ばなかった方にどの様にお伝えするかによって対応が変わってきます。
さらに、「家族葬なので、参列は控えてほしい」と案内をしていても、葬儀当日になって「最期のお別れがしたい」とい方が、参列することがあり、慌てて返礼品や料理などの対応に追われることもあるでしょう。
基本的に、家族葬は香典も供物も供花も、受け取りを辞退し、その内容を訃報に記しますが、「弔問は断られたが、香典だけでも」と、香典を送る方もいます。香典を受け取った場合は、家族葬を終えた後に、香典返しを送りましょう。
家族葬のメリットとデメリットを比較した上で納得のいく葬儀を
一般葬にも、家族葬にも、それぞれメリットとデメリットがあります。しかし、一般葬と違って他の家族の家族葬に参列する機会は多くありません。だからこそ、家族葬に詳しい葬儀社に事前に相談することをお勧めします。依頼する葬儀社を決める前に「家族葬ホールがあるのか」「サイズは広すぎないか」「家族葬に長けた葬儀社か」など、しっかりと知っておくことが大切です。直接相談が難しければ、資料だけ取り寄せることも出来るので、「葬儀社」と「スタッフの対応力」を調べましょう。