葬儀の豆知識②(これからの葬儀事情)

これからの葬儀事情 

 

冠婚葬祭は年々変化する

結婚式もお葬式も、全国的に年々変わり続けています。

この富士富士宮地区でも、結婚式で仲人制度が無くなったように、葬儀も「葬儀場所は自宅から会館へ」「料理は炊出しから懐石料理へ」「祭壇は白木祭壇から花祭壇へ」「一般葬から家族葬へ」など、数多く事柄が変わっています。

昔は町内会長を中心に隣組や地域の人がお葬式を取り仕切っていた時代から、今は葬儀社が全てを取り仕切ります。

これから将来を考えるにあたり、この先の葬儀はどの様に変わっていくのか特集として毎月お伝えしていきます。

 

葬儀も見比べる時代へ

どんな商品情報も豊富に知ることができる時代です。

高価な家電製品を購入する際など、インターネットで性能を各メーカー比べて、値段は店舗ごとまた値段比較サイトで比べ、様々見極めてから購入する時代です。

もっと高価なもの、例えば車は試乗して比べ、住宅は実際のモデルハウスに足を運び比べて、

本体価格のみならず必ずオプションや変動する費用を加味して総額確認します。

性能や値段だけじゃ無く、口コミ評価やスタッフの対応で比べる方もいるでしょう。

昔は「ブランドだから」と疑わず決めていましたが、今はブランドよりも性能や費用を「しっかり比べて良いものを選択する時代」です。

そんな中で葬儀も比べる時代になっています。

かつては「亡くなる前からお葬式の話なんて縁起でもない」という声もありましたが、現代ではそうした風潮も薄れ、生前問い合わせが定着してきています。

「葬儀にいくらかかるのか事前に知っておきたい」「その時に慌てたくない」「意味の感じないものにお金をかけたくない」という方が増えている事も、その一因でしょう。

事前に葬儀積立や会員登録をしていても「割引されても実際にトータルでいくらかかるのか?」「実際の式場のサイズ感は?」「他の葬儀社と何が違うのか?」などよくわからないまま、亡くなった時に即決することへの不安を感じる方が増えています。

 

事前に知っておきたい

全国的にも故人の生前に葬儀社に問い合わせをしている方が、全問い合わせのうち約8割を占めています。

お問い合わせのタイミングとしては、医師から生存期間宣告を受けた時(おおよそ3カ月~1週間)に家族が調べることが多いです。

実際に事前相談をすることで理解出来る部分が多く、費用を抑えることができています。

葬儀はわからないことが多く、知らないと葬儀社の言われるままの費用と内容になってしまいます。

昔は突然出された見積りと内容に高い安い良い悪いを感じること無く『そういうもの』と従っていましたが、この比べられる時代にそれをリスクと感じる方も少なくは無いでしょう。

葬儀内容も葬儀社によって違います。

ただ滞りなくお経儀式を執り行うのが一般的でしたが、今では「感動的な葬儀」「故人の人柄にフォーカスする葬儀」「オーダーメイドの葬儀」「低価格重視の葬儀」など、葬儀社によってコンセプトが違います。

 

まず葬儀を理解することから

葬儀の内容はどんどん変わる中で、昔の感覚で事前準備をせずに即決することはリスクです。

自分に合った葬儀社を、自分で見極めなければいけません。

その為にまずは葬儀を知ることから始めることです。

葬儀は参列する経験はあっても、主催する経験は数あるものではありません。

だからこそまず知ることで「自分たちの考える葬儀イメージ」を事前に固めておくことが大切です。

イメージを事前に固める為にも、まずは葬儀社に問い合わせることが重要です。

いきなり相談に行くのもハードルが高ければ、まずは電話でもメールでも相談しましょう。

その時に、1社だけでは無く2社3社をお問い合わせすることをお薦めします。

決めている葬儀社があっても、他社と比べてみるとより理解が深まります。

特に問い合わせに対して、電話の対応力・資料の見やすさ・事前の対面相談など、それぞれの対応力で見極めるとより安心です。

ここだと思った葬儀社を見つけて会員登録を行いましょう。

最近では、他社の積み立てや会員登録からの切り替え対応もしてくれる会社も増えております。

 

 

葬儀社選びは慎重に

どの会社に問い合わせしたらいいのか?

①ホームページがしっかりしている会社(情報が豊富で丁寧)

葬儀は知らない情報(ブラックボックス)が多いので、式場や値段のセールス情報だけで無く、様々な情報を明確に開示している親切な葬儀社を選びましょう。

②電話対応がしっかりしている会社(スタッフの対応力)

質問に答えてくれるのはもちろんのこと、自分たちに合った提案をしてくれるか?その場で答えてくれるか?などスタッフ対応力が高い葬儀社を選びましょう。緊急対応もする葬儀社として、電話対応で「後ほど回答します…」「それは別のスタッフから…」などあってはいけません。

(自宅での対面相談の様子)

③臨機応変に対応してくれる会社(他の葬儀社との違い)

昔と違い葬儀内容はどの会社も同じではありません。儀式を丁寧に執り行うだけで無く、他社と違いがあるハイサービスな葬儀社を選びましょう。

様々なセカンドオピニオンが定着している中で、葬儀社も事前に比べて見極めることが大切です。