終活の豆知識⑭(葬儀の情報発信する意味)
好評連載中の終活の豆知識も14回目となり、毎月楽しみにされている読者も多くなってきました。連載特集としては全国でも珍しい、地域に沿った葬儀事情を発信しているかぐやの里メモリーホール富士の中村雄一郎さんに、葬儀事情を情報発信することの意味や狙いなどインタビューしました。
豆知識を始めるきっかけは?
お葬式について誰に聞いていいかわからないという声が多く寄せられたことがきっかけです。
わからないことへの不安は誰もが感じることで、弊社のお客様であろうとなかろうと、多くの人の役に立てばと思い始めました。この生まれ育った富士市のお葬式の歴史を学び、且つ全国のお葬式の情報を知っているので、少しでもご家族に合った情報を提供できればと思っています。
エンディングに関わる情報を拡げる意義とは?
お葬式に参列することはたくさんあっても、お葬式を取り仕切る立場になったことがある方は多くありません。まずは何から行ったらいいかもわからず、とりあえず葬儀屋さんに聞いても、やはりわからないから言われるがままになってしまった、と言う意見も良く聞きます。最近ではインターネットを調べれば一般的なお葬式の情報は出てきますが、もっと具体的な富士市でのお葬式の情報はなかなか見つかりません。どんなものでもサービスでも同じですが、ある程度は知っておかないと、言われるがままになってしまやすく、自分で納得して決めることはできません。お葬式は特別なことであってわからないことが多いが、そんな時の為に少しでもお役に立てばと思い終活の豆知識を続けております。
昔と今、富士市のお葬式の流れが変わっていますか?
「亡くなった時のことを事前に話するなんてとんでもない」と昔はよく言われていました。神式(神道)では死を忌み嫌うことや、人の死についてあまり口に出すのは縁起が悪いなど、なかなか死について触れない傾向がありました。葬儀社を決めるのは亡くなってから行うことが一般的だった時は、電話帳の最初であるア行に載るような葬儀社が多く、ア行で始まる葬儀社が多いのはその名残と言われています。昔は、どんな葬儀社かわからなくても急きょお願いすることが多かったことから、葬儀社は費用など事前に情報を提供する必要はありませんでした。ここは良い葬儀社かどうか他社と見比べるということがありませんから、言わば売り手市場でした。だから全国的にも今に比べて、事前相談も少なく、費用帯を伝えるなど事前のサービス内容は今より低かったのが事実です。
現在ではまず消費者の傾向が変わっています。数十万円を超える高額家電製品を購入する場合など、どこで購入するか見比べることが当然になっています。家電量販店で現物を見て、インターネットで最安値を調べて、値段とアフターサポートの充実度が一番高いところで購入する、この様な流れが当たり前になってきています。お葬式も同じような流れになってきました。少しでも自分が納得できる葬儀社、自分に合った葬儀社を選んでおきたいと、葬儀社を比べるようになってきました。比べられるようになったことから、葬儀社側も費用やサービス内容などの自社の特長を打ち出すようになりました。少しづつですが、消費者側にとって有益な情報が取れるようになってきたからこそ、しっかり見比べることをお勧めします。
見比べるとはどの様にしたら良いのでしょうか?
最も一般的なのは折り込みチラシですが、会館の様子や大まかな費用しか書いていないことが多いです。まずは電話もしくはメールでも構わないので、詳細の資料を貰うことです。一般的や普通では無く、ご自身の希望や状況を伝えてプランニングして貰いましょう。そこでしっかりと話を聞いてくれて、カスタマイズしてくれるかどうかが、その葬儀社のサービス内容とレベルに関わってきます。「普通は…」「富士市では…」では無く、貴方の家族にとってどうなのかを考えてくれる葬儀社を見つけましょう。
最近はインターネット葬儀社が増えていると聞きます。
最近ではインターネット葬儀社のTVCMなども目にするようになりました。インターネット葬儀社の多くは仲介業者が多く、自社でお葬式をするわけではなく、近くの葬儀社を紹介するだけです。
よって料金はわかりやすくても、サービス内容はまちまちです。インターネットはやはり便利であり、費用や会館の様子を見比べるには便利な手段です。なかなか実際に葬儀社に料金相談をするのは気が引けるという方などは、葬儀社の公式ホームページを見ると良いでしょう。そこで料金・内容・施設情報・会社情報など丁寧に紹介している地元の葬儀社を見つけるのが良いでしょう。
見比べるポイントは?
①2~3社から葬儀資料を取り寄せる②その中から提案が良い会社と対面相談をする③納得したら会員登録や割引制度に登録する
やはりサービス内容やスタッフの質で選ぶことが重要です。大手でも小規模でも、スタッフのレベルによって変わります。お葬式はわからないことが多いですが、ご家族様は納得するまで遠慮なくしっかりと確認するべきだと考えています。お葬式はやり直しが出来ない故人様にとって一回だけのことです。だからこそ、しっかりと考えて頂きたいと思います。
最後に読者へ一言。
昭和の自宅葬から平成になって会館葬になり、令和は小規模葬の時代になってきます。昔はお葬式のことを、お寺様や町内の方が色々教えてくださいましたが、今ではなかなか聞く機会が減ってしまい、家族が調べなくてはいけない状況になっています。これからも、富士市でお葬式の不安を抱える方に向けて、少しでも役立つ情報をお伝えしていきたいと思っています。
かぐやの里メモリーホール富士のお葬式相談
ご相談方法は①電話相談②メール相談③ホール見学相談④ご自宅相談⑤出張相談と選べます。
ご生前でもご逝去後でも、状況に応じて対応します。ご相談内容は、費用・逝去時の流れ・お寺・お墓・相続など多岐にわたります。素朴な疑問も多く寄せられます。「火葬場の助六寿司って必要なの?」「お香典返しってどうしたらいいの?」「家に連れて帰れるかわからない?」など、不明不安なことはいつでもご相談ください。ご相談は全て無料で対応致します。
かぐやの里メモリーホール富士は、日本一丁寧で明確な葬儀社を目指します。