終活の豆知識㉒(終活カウンセラーはなぜ求められるのか)
終活のアドバイザーとして、国内で最も登録数が多い資格が「終活カウンセラー」です。終活の商標登録をしている一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する資格で、専門家から一般の方々まで幅広い方が取得しており、全国で2万人を越える終活カウンセラーが活躍しております。富士市内でも数十人を越える方が取得している終活のアドバイザーである終活カウンセラーがなぜ求められるのか、かぐやの里メモリーホール富士の中村さんに聞いた。
【終活が身近になっている】
TVや雑誌などのメディアや、葬儀屋さんや相続関係などのイベントで終活と言う言葉は良く目にします。
毎年年末に発表される流行語大賞に、2011年「エンディングノート」が2012年「終活」と、立て続けに選出されるなど、数年前からごく一般的なものとなってきました。
著有名人でも、女優の樹木希林さんなど、自ら終活を行い、家族や知人に迷惑をかけない為の終活を実践していたことが話題となりました。
ひと昔前は死について口に出すのはタブーでありましたが、近年は家族や身内に迷惑をかけたくないという考え方が広がり、介護看病・お葬式・お墓・財産など、自分自身や夫婦で準備を進める方が増えました。
【専門分野から身近なことまで】
終活の主な項目は、①身体(介護・看病・延命治療など)②財産(相続・年金・保険など)③葬儀関連(お葬式・お墓など)があります。
具体的に、相続のことを税理士さんに相談したり、お葬式の事前相談をしたりと、専門家に相談しておくことも大切です。ただ具体的なことだから、なかなか実行できないということもあります。もっと身近なこととして、自分自身の荷物の片付け、アルバムなど写真の整理、自宅やお墓を将来どうするか子どもたちと話しておく、など直ぐにできることも多々あります。人それぞれの考え方や価値観が違うからこそ、始め方も違います。それをアドバイスするのも、終活カウンセラーの役目です。
【身近な相談役として】
先にも述べたようにそれぞれに専門家がおり、行政のサポートもありますが、そもそも終活って何からすればいいの?と疑問に思う方はまだまだ多いのが実情です。いきなり専門家に聞くもの気が引けるなんてことも。私自身も終活カウンセラーとして各所で講演を行いますが、やはり終活の初級編が最も喜ばれます。最初は浅く広く伝えることで、自分が始めやすいことが見つかり終活を進めやすくなります。私は葬儀関連の専門家として終活カウンセラーとなりましたが、介護専門家や士業専門家、更にはサラリーマン定年者やスポーツ関係者としての終活カウンセラーなど、様々な経験を活かして終活アドバイスができる方が増えるとより多くの方の役に立てるのではないでしょうか。
【地域での終活アドバイス体制】
全国初めての行政アドバイス窓口として、神奈川県横須賀市役所が終活窓口を開設しました。その流れを受けて、県内でも熱海市や富士宮市も始まりました。それだけ終活に関して不安を感じている方が多いからこそ、各自治体も動きを見せています。民間として、かぐやの里メモリーホール富士も富士市の終活総合窓口として、終活カウンセラーを複数在籍させて様々アドバイスできるような体制を創っております。富士市でも地区単位や企業単位で終活カウンセラーが増えてくれば、不安を抱える方への窓口となれるでしょう。いずれは富士市など行政との協力体制も考えながら、終活カウンセラーが身近に増えることを祈っております。
前回好評につき富士市富士宮市で2回目の開催
第587回終活カウンセラー初級検定
日時 3月7日(土)10時~16時半
場所 かぐやの里メモリーホール富士
定員 先着50名 ※
受講料 9,970円(テキスト・授業料・検定料・昼食含む)
流れ 講師による終活講座➡検定試験➡後日合否判定
申込 0545-52-7600