冬場の火葬場待ち 終活の豆知識60

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日本全体の統計から見ると例年冬場に死亡人口が増加しています。それに伴い火葬場の稼働状況も増加し、年間では12月~2月の間に月間火葬件数が最も多くなっています。毎年、死亡人口が増加するにあたり、火葬場の火葬件数は増加の一途をたどっています。冬場の火葬状況について、かぐやの里メモリーホール代表の中村雄一郎さんに聞いてみました。

冬場の死亡人口

春夏秋冬で区分すれば、冬場が最も死亡事項が多い時期です。逆に徐々に暖かくなり始める春の5月~6月が少ない時期となります。冬場は死亡人口が増えることから、葬儀社や火葬場の稼働率は上がります。お葬式の増加に伴い、お寺様など宗教者も忙しくなります。年末年始の何かと慌ただしい時に不幸が重なることがあるのです。

火葬場の稼働率増加

冬場は火葬場の稼働率が上がり予約が取りづらく案ります。原則として火葬場は先着順での予約となりますので、予約が重なれば日時もずれていきます。お葬式をする会館やホールは空いていても、希望日時に火葬が取れないということも発生してきます。ただ、火葬場の繁忙期でも朝一番の予約は空いていることもあります。しかし、お葬式を行うのに朝9時の火葬ですと、朝7時開式になるなど参列者に負担をかけてしまうことになりますので、あまりお勧めできません。

他地区の火葬場状況

静岡県は、基本的に友引に火葬場が休場となりますので火葬は行えません。一方で、首都圏の火葬場ではクリスマス付近でも年明けの火葬予約になってしまうなど、待ち日数がかなり長くなっています。そのようなことから、冬場だけ夕方に特別枠を設けるなどして火葬対応件数を増やしたりしています。

また現在のガソリンや重油の高騰を受けて一部の火葬場では燃油サーチャージ料が発生しています。都内23区の民間火葬場では、葬儀代とは別に火葬するための費用で20万円前後かかることもあります。地方自治体が運営する火葬場でも、これまで無料だった火葬料が燃油サーチャージ料で有料になったところもあります。この富士市においては、市民に対しての火葬料も引き続き無料対応してくれています。富士市民はとても有り難い状況であることを改めてお伝えしたいです。

火葬場待ちによるリスク

火葬場待ちによって葬儀日程が延びることで、安置料金やドライアイス料金が増えることが一般的です。ただ一方で故人様と過ごす時間増えることにもなるので、悪いことではないと考えます。冬場に関しては、寒いこともあり暖房等に気を付ければ自宅安置でも1週間程度は無事に過ごせることもあります。故人のお身体の状況については、変化やリスクなどは葬儀社に確認すると良いでしょう。

火葬場待ちの負担軽減について

かぐやの里メモリーホールでは、火葬場待ちが心配されるこの時期に「安置料無料キャンペーン」を実施しています。3日以上の待合の場合は安置料金を軽減しております。また、この時期の突発的なご逝去でも「霊安室のみ利用可能」としています。病院や施設から急いで移動が必要だけど直ぐに葬儀社を決められない…という方のために、まずは安置室だけ利用可能です。後から葬儀社を変更しても構いませんし、キャンセル料もかかりません。急ぎでお困りの際はまずご連絡ください。